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Message愛知学院大学 学長ご挨拶

教員、職員、学生、同窓生、地域の方々。
それぞれの理想を実現するために

学校法人愛知学院 学長 木村文輝

 明治9年(1876)に曹洞宗専門学支校として産声を上げた愛知学院は、令和8年(2026)に創立150周年を迎えます。その間、愛知中学校(現在の愛知高等学校)を設立し、戦後、短期大学、そして昭和28年(1953)には4年制の愛知学院大学を開学いたしました。当初は経済の復興が最優先だったためだと推測いたしますが、商学部一学部からのスタートでした。その後、時代の趨勢や学生の要請に応じて、逐次学部学科の増設などを行い、現在の10学部16学科、短期大学部1学科、大学院9専攻を擁する中部地方有数の総合大学に発展し、日進キャンパス、名城公園キャンパス、楠元キャンパス、末盛キャンパスという4つのキャンパスで、12000名余の学生が勉学に励んでいます。卒業生も14万人を越え、中部圏を中心として、政治、経済、教育、医療、その他の様々な分野にて、指導的な立場で活躍されている方々も多くいらっしゃることは、本学の誇りとするところです。

 しかるに、昨今はわが国全体において少子化が進行し、今後、学生数の減少が予想されています。それにともない、大学運営もこれまでとは異なる様相を呈することになるでしょう。しかし、仏教の核心を表す言葉に、『平家物語』の冒頭にも語られている「諸行無常」という語があります。あらゆるものは時々刻々変化して、変わらざるものは何一つとして存在しないことを表す言葉です。社会もしかり、人の心もしかりです。だからこそ、私たちはその変化をしっかりと感じ取りながら、それに対応しなければなりません。愛知学院大学も、守るべきものは守りながら、変化の速い社会の要請に随時対応しつつ、学生、ならびに地域社会の皆さまの要望に応えるべく、挑戦を続けていく所存です。

 その際に、私たちの支柱となるのは「行学一体」「報恩感謝」という2つの建学の精神です。時代の変遷の中で、自らの幸せと大学の発展、さらには社会への寄与を実現するために、一人ひとりが常に学びながら行動し、行動しながら学び続けることを目指します。しかし、自分たちの幸せや発展を実現するためには、まわりの方々に支えてもらわなければなりません。そのためには、私たち自身がまわりの方々を支えていかなければなりません。こうした決意のもとで、私たちは新しい時代に向かって何ができるのでしょうか。

 創立150周年という新しいスタート地点にたって、新しい大学と新しい社会のあり方を見据えながら、皆が思いおもいの挑戦を続けていくことが大切ではないかと私は考えます。教員、職員、学生の一人ひとりが、それぞれの立場でいろいろなアイデアを持っていると思います。あるいは、同窓生の方々や、大学を支えて下さる地域社会の方々も、愛知学院大学に対して様々な期待を抱いてくださっているでしょう。そうした一つひとつの思いを大切に汲みあげながら、それらを実現する道を探りたいと思います。広大な敷地を誇る日進キャンパスと、政治・経済の心臓部をのぞむ名城公園キャンパスで、また、150周年を期して新しい病院が完成する予定の楠元、末盛キャンパスで、誰も見たことのない新しい大学を、まだ経験したことのない愛知学院大学を、皆さんの力で作り上げていきたいと願います。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

愛知学院大学
学長
木村 文輝