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Message愛知高等学校 中学校 校長ご挨拶
人と人が繋がり、ともに創り、ともに生かしあう
未来に向けて礼節を重んじる言動(身心)、
正しくありのままの現実を見極めるかしこさ(智慧)と
思いやりのこころ(慈悲)を育む教育をめざして
本校は明治9年(1876)名古屋市中区大須に曹洞宗専門学支校として創立しました。その後、曹洞宗第三中学林と改称し、昭和22年に新制愛知中学校、翌年には新制愛知高等学校として開設いたしました。所在地も中区大須から千種区大久手町、千種区楠元町など移転を繰り返し、昭和42年に現在の千種区光が丘に移転しました。曹洞宗第三中学林当時は曹洞宗内の僧侶への教育でしたが、新制愛知中学校、愛知高等学校は全日制普通科の男子校として教育活動を行ってまいりました。そして、平成16年に中学校、17年に高等学校がそれぞれ男女共学になり、現在、中学校1学年定員160名の480名、高等学校定員1学年560名の1,680名、中高合わせて2,000名を超える生徒がこの光ヶ丘キャンパスで学校生活を送っています。
時代に即した変革を行い、それを理解し支援してくださった保護者の方々、卒業生、同窓生のお力添え、さらには、教職員とまじめに学業や部活動に励んだ生徒の努力があって、150年の長きにわたり教育活動を展開することができたと思います。新制愛知高等学校開設以来、長年にわたり各界各地で活躍する約4万7千名余の卒業生を送り出すことができました。そして、令和8年(2026)には創立150周年を迎えます。この150周年という記念すべき周年に出会うことができ嬉しく、そして有難く思います。改めて衷心より感謝申し上げます。
曹洞宗開祖道元禅師、瑩山禅師の教えなど、宗教、特に仏教を通して、どのような時代であっても相手を思いやり、場面に応じて適切な受け答え、立ち振る舞いができる品格(身心)、他者とのつながりの中に在る自分自身の存在に気付き状況に応じて考え、協調して行動できる力(智慧)、そして、利己的に判断するのではなく、相手の立場を考え、思いやりに満ちた利他の心で多様化する国際社会に貢献できる人間(慈悲)の育成を目指します。
また、時代の変化に対応した学校改革・授業改革を行い、特色ある本校独自の教育に取り組んでいきます。ICT機器の活用や対話的な学習を取り入れた授業の推進、学習環境の整備と進学サポート、文化的活動の発表機会の提供、運動場や体育館などの運動施設の整備など、生徒が安全で充実した学校生活が送れるための光ヶ丘キャンパスの教育環境整備に取り組んでいきます。
最後に先が見通せない時代(VUCAの時代)であっても「行学一体・報恩感謝」の建学の精神の下、不易と流行を繰り返しながら50年先の200周年に向けて教育活動を展開してまいります。今後とも愛知中学校・愛知高等学校の教育活動にご理解、ご協力、ご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
校長
日下 照方